カテゴリ:自作機( 6 )

アメリカのエクスペリメンタル その3

アルバカーキで見かけた自作機の中でも秀逸の出来だった機体。

ファイアーフライの構造を踏襲したバスケット部分と、オーソドックスなイギリス系の機体の構造をした球皮の組み合わせ。


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バスケット部分は、ファイアーフライの3角形の2角形(?)にしたような物。菱形の底面をしている。

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ボトムのスキッド(磨材)には超高分子量ポリエチレンの素材が使われている。画像の白い桟

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バーナーはファイアーフライの物を使用。細かい部分まで丁寧に作られている。

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球皮の作り、縫製などはヨーロッパ系の作りだ。

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やや縦長の機体で、パネルのサイズなどからの換算では56ぐらいのサイズではないかと思う。

バスケットの作り、縫製ともとても丁寧な機体で、自作機としてはかなりハイレベルな物だった。

アメリカの自作機はほとんどがソロもしくは2人ぐらいで飛ぶような小さな機体が多い。ホームビルダーも、割と老齢の人が多いのが特徴かもしれない。日本でもこのような機体が増えてくると楽しいのだが。
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by airspace_balloon | 2010-10-29 21:26 | 未分類

アメリカのエクスペリメンタル その2

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このエアロスターライクの機体もエクスペリメンタルだ。サイズ的には42ぐらいだろうか?かなり小さい。
長身のそこそこ年を取ったパイロットが、ソロで飛ばしていた。

球皮の特徴は特にないけど、エアロスターのスタイルの機体だが、バスケットは小さく、フローティングのバーナーを備えている。

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なんか楽しげに飛んでいた。

これもアルバカーキで見かけた。
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by airspace_balloon | 2010-10-23 18:45 | 自作機

アメリカのエクスペリメンタル その1

アメリカで自作気球はエクスペリメンタル(試作機)というカテゴリーに入れられている。アメリカ人らしく色々なアイデアが投入された機体が作られているのだが、アルバカーキなどのメジャーな大会にはエクスペリメンタルの気球は長いこと参加できない決まりがあった。

2007年に久し振りにアルバカーキの大会に参加すると、エクスペリメンタルが何機も参加していて、それら気球を見ることもとても楽しい時間だった。そのいくつかを紹介したい。

まず最初は、アメリカでよく見かけるボーランドという人の設計の気球の派生だ。バスケット部分はごらんの通り。

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アルミフレームに布張り
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この種の自作機で多い軽いファイアーフライのバーナーを自転車のリムを利用したロードリングで吊る
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バスケットの中は一人もしくは二人乗れるかどうか。シリンダーはこの気球の場合、中に一本、外に一本ワリントンの10ガロン(約20キロ)のみ。ソロフライトするのだろう。いわゆるフローティングバスケットだ。
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このシステムの気球は以前一度佐賀に来ていたのを見たことがあるが、自作で気球を作るという強いポリシーと、他のメーカー気球とは一線を画したデザインが楽しかった。

以後この記事続く
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by airspace_balloon | 2010-10-07 22:25 | 自作機

自作機の概要

ほぼ固まった自作機体の概要です。
球皮サイズ  900m3 AX-3の最大サイズ
16ゴアスムース横裁断、パラシュートトップ、開口部の耐熱補強無し、ケブラーサスペンションケーブル、スカート 各種ライン類にはケブラーやスペクトラを使用する予定。ロードテープなどは国産の軽めの物を入手済みです。
素材は上部パネルにはエアロスターのファブリックの余りを、赤道から下の方には昔の余り切れ等を使用する予定で、裁断が反巾か変わるので複雑になりそうです。

バーナー及びバスケット
バーナーはエアロスターの古いダブルバーナーを改造してシングルにし、小さなロードフレームにスプリングで吊るよてい。ロードフレームはアルミリング(自転車用リム)を補強する。これはアメリカの自作機で時々使われているんです。
スーパーストラクチャー(上部構造、俗にリジットとか言われる部分)は新素材の物を検討中。
バスケットはクラシックな籐と、木で構成されたものにするか、新素材のフレームにエポキシコンポジットウッドなどを使用したいと思っています。摩材には超高分子量ポリエチレンなどを使って軽量化しようかと・・・まだまだ煮詰まっていない部分はいっぱいあります。

エポキシコンポジットウッドって、要するにマリングレード合板をグラスクロスやカーボンクロスなどをエポキシで積層したものです。普通の合板より強く軽いんです。(船造り系の人にはよく知られた素材ですが)

燃料タンクは手持ちのステン20ガロン(ガスを40キロ)か、18ガロン(36キロ)または15ガロン(30キロ)の組み合わせで考えていますが、離陸重量にシビアーなので、旧来のアルミのワシントンを使うかもしれません・・ワシントン20キロが燃料あたりの重量でも一番軽いんです。国産のアルミ容器よりも・・

こうやって色々考えているのが一番楽しいのですが。
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by airspace_balloon | 2005-11-11 11:44 | 自作機

どんな気球を作るのか

自作機どんな物を作るか色々考えていました。
当初、うちに在庫として結構ある古い素材を使う事を前提にAX-1やAX-2の本当に小さなサイズの機体を作ってみようかと思ったりしていました。このサイズで軽いパイロットなら記録フライトもねらえますから。(私では無理ですが・・・)
しかしこれじゃまったく普段使うという気球にはならないので、記録挑戦用の気球になってしまいます。記録挑戦用として性能を追求すると素材も在庫の物では物足りない・・・新しい素材が欲しくなります・・という事で素材と目的がバランス悪く、躊躇していました。

で、やはりサイズ的に小さいながらもバスケットが付き、ソロでのフライトが可能なサイズの着たいと言う事で、AX3~AX4の機体を作ろうと思っています。このサイズはかつて多くの気球メーカーが作っている物の、ほとんどが現在では作られていないか、一応ラインナップに残されている程度で、アクティブな機体を見かける事がありません。またサイズが小さいので、2人ぐらいでも十分にとばせ、運用方法も色々考えられるのではないかと思っています。

で、どんな機体にするかですが、球皮は私の好みでスムース+スカートになります。日本選手権で優勝した機体もスムース+スカートでそれ以降この組み合わせの機体でずっと飛び続けてきています。スカートが球皮内に熱をスムースに導き、燃費も確実によいのもこれを選択する理由でもあります。

バスケットはこの機体用に作ろうと思っています。ボーランドバルーンのイメージか、籐でクラシックな物にするかまだ決めかねていますが・・

Balloon Building - Gondola Construction

バーナーはどうするか思案中です。
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by airspace_balloon | 2005-11-05 08:08 | 自作機

久しぶりに気球を自作してみようかと・・

1970年代
日本では学生などを中心にした自作熱気球が一大ブームでした。
これは1969年に京都の学生が中心になって作ったイカロス5号という熱気球が北海道で初めて飛んだ事に影響されていたとも言えます。
私もこのブームの最後の方、80年代前半に自作熱気球でこの世界に入っていきたのです。

イカロスは後に修理し、2003年に再度北海道の空に浮かんだのですが、その修理を縁あって、私がさせて頂きそのレポートをここに置いてあります。

さて、一時一大ムーブメントでもあった自作熱気球ですが、すっかり下火になって、現在ではほとんど作られていません。高校生が模型の気球を作る事は結構あるのですが、実際に飛行できるような気球は、数年に1機作られるかどうか・・
当時自作機の中心的活動母体であった大学気球クラブですら現在では瀕死の状態で、多くのクラブがなくなってしまいました。

3年ぐらい前から自分の中で自作を再度やってみたいとの思いがフツフツと湧いてきているんです。かつての経験からやる気になればすぐに出来ちゃうのは解っているのですが、基本コンセプトがとても重要なのです。それがどうも煮詰まらなかった・・

80年代自作した頃の気球は明らかにメーカー製の気球を意識し、それに近い性能もしくは越える性能を持った物を作る事を目標にしていました。実際、私が1987年の日本選手権で優勝した機体は、私が設計し、私が作った球皮でした。十分にこれで目標を果たしてしまい、なんだかちょっと自作への興味が途切れたとも言えます。

現在の環境で自作でこの種の性能追求型の熱気球を自作しても余り意味を感じないのです。

長い時間という最も重要なコストをかけて作る物が単にメーカーの追従であってはつまらないではないですか。意味ある自作機の設計コンセプトがなかなか見えないんです。

そのうちダラダラ3年余りがすぎ、その間に小さな船を何艘か作ってみたり・・・物を作りたいという意識はかなり高いのですが・・・

ちょっと時間は必要でしたが、何となく自分の中でイメージする自作機の姿がだんだん固まってきたので、そろそろやろうかなぁと思ってこのブログに書き込んでみました。

一種の決意表明ですね(笑)
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by airspace_balloon | 2005-11-02 16:42 | 自作機