カテゴリ:気球技術系( 36 )

アルミ製タンクについて思う

以前から機会あるごとに主張しているのですが、アルミ製の燃料タンクはやはり安全性でステンレスに一段劣ると言わざる得ないです。今回の事故も、一昨年の佐賀での事故も、アルミ製燃料タンクの脆弱製を露呈しているように思えてなりません。5年も前に書いた文ですがネットにだいぶ前から上げてあるのでよろしければご覧ください。
アルミ製タンクについて思う
国産のステンレスタンクの製造をもっと真面目に取り組まなければならない時期に来ているのかもしれません。
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by airspace_balloon | 2005-08-20 21:24 | 気球技術系

事故

今日(20日)渡良瀬遊水池で気球の事故がありました。
幸い乗員が軽いやけどを負っただけで、第三者等にも被害が無く済んでいますが、一つ間違えば死亡事故になりかねない重大な事故です。
着陸時、どこかで燃料系統が破損、ガスが漏れだしそれにパイロットバーナーの炎が引火、クルーはバスケットから逃げ出し、気球は上昇、上空でタンクが爆発・・・遊水池内に落下・・
一つ間違って民家などに落下しないで良かったとしか言いようがありません・・
やけどをした3人とも非常によく知った人間なので、やけどの具合など心配していますが、とりあえず2週間程度のやけどとのことで、ホットしています。
今日の昼のニュースではNHKをはじめ、キー局すべてのニュースで映像入りで報道されていました。
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by airspace_balloon | 2005-08-20 17:38 | 気球技術系

インフレーターのメンテナンス

先日羽生の大会中に1987年以来使い続けていたTEMPESTのインフレーターのファンベルトが切れました。このインフレーターはエンジンから動力をベルトで伝える構造で、高い出力が売りだったのですが、ここのところどうもパワーが落ちたなとずっと感じていました。さすがに18年も使ってるので、エンジンがもう駄目なのかなとか色々思っていたのですが原因はファンベルトでした。考えてみれば、車のファンベルトだってそんなに持ちませんからね。使用頻度が少ないとはいえ、今までよく持っていた・・

ベルトが切れてさてどうしようと思ったのですが、農機具屋を探しました。以前から何度かインフレーターが壊れると農機具屋のお世話になっています。農機具屋は様々な機械を取り扱うので、小さな産業用エンジン関係のパーツは非常に多く取りそろえているからです。また臨機応変に改造や、修理をすることにも慣れていて、同じエンジンを扱うバイク屋などより遙かに融通が利きます。

羽生市内の農機具屋を探すために、まずは、農協に行きました(笑)土曜の朝なので農協の事務所は閉まっていたんですが、横に農協関係の野菜の直売所が開いていたのでそこの中にいる人に農機具屋の場所を聞きました。すぐに解るあたり、やはり餅は餅屋?ですかねぇ~

教えてもらった農機具屋に行くと各種ファンベルトが所狭しとあり、それ以外にも様々なパーツが置いてありました。事情を説明してサイズの合うベルトを探してもらい、取り替えの作業をするなら「裏の作業場でやってけぇ」といわれたので工具もままならなかったのでお世話になりました。

分解組み立てに1時間ちょっと、その間に高圧洗浄機を借りてアルミダイキャストのプロペラもぴかぴかに磨き上げました。ちょっと手間取ったりしましたが無事に作業終了しました。

翌日このファンを回してビックリ!昔のようなハイパワーが戻ってきたんです。ずっとベルトが滑り気味だったんですね・・気づくのが遅すぎました。

もしこのタイプのインフレーターをお使いの方がいれば、是非このあたりの調整をしてみた方がよいですよ!技術情報が必要であればお問い合わせください。

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1987年からずっと使っているファンです。
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by airspace_balloon | 2005-06-02 09:19 | 気球技術系

またブラストバルブにゴミが詰まった事例が・・

今年はなんだかこの手のトラブルが非常に多いです。
今回の事例は分解してみるとなんと、ガラスの破片のようなものが刺さっています・・・
茶色のガラス・・・ビール瓶かなぁ・・
ホースの先端を無造作に扱うのはやめましょうね!
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by airspace_balloon | 2005-03-21 17:34 | 気球技術系

ブラストバルブからのリーク(その2)

Oリングからのリークの他にも秋から2件ほど続いた珍しいトラブルが、ブラストバルブが締まらないでガスが漏れ続けるというトラブルでした。これは2件とも同じ理由でした。
ブラストバルブに小さな石(1~3mm程度)が挟まってブラストバルブが完全に締まらない状態になっていました。この様な事態に至った原因は、バーナーのタンクへの接続部分から小さな石がバーナー内部にはいった以外には考えられません。回収か、セッティングの時にバーナーホースの先端部分に付着した小さな石が、接続後にプロパンと一緒にバーナーに送られてブラストバルブのゴムの部分に引っかかってしまったのでしょう。
私自身もフライト中にブラストバルブが締まらなくなりあわてたことがあります。一回は異物が今回のように挟まっていました、もう一回は何度かブラストバルブのオンオフを繰り返しているうちに挟まっていたゴミがとれたのか、元通りになり、事なきを得ました。
皆さんもホース先端部分やタンクバルブへゴミが付着したりしないようにご注意ください。
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ブラストバルブの内部、ゴムの部分に付着したグレーの物が小石
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by airspace_balloon | 2005-01-25 17:21 | 気球技術系

ブラストバルブからのリーク

冬場で温度が下がっているためかブラストバルブのOリングからのリークに伴う修理が2件ほど続きました。といっても、どちらも5年以上Oリングを変えてないうえに、300時間以上フライトしてて、漏れてもしょうがない状態でした。
外したOリングはすり減ってリングの断面がシリンダーに接する部分が平らになっていました。
私が気球をはじめた頃はしょっちゅうOリングからのリークがあり、毎年冬になると変えていたので、それに比べると格段に漏れることが少なくなっています。
漏れを防ぐ上で重要なのがOリングの素材と、グリスです。Oリングの素材は現在私のところで使用しているのはいわゆるミルスペック(アメリカの軍用調達品規格)の航空機用のOリング。これに変えてから、格段にリークは減りました。また、取り付けの時に使用するグリスも、2ozで80ドル以上したKrytoxというデュポンの製品です。これまたすごく良いです。こんなに良い製品がありながらスペースシャトルに安いOリングとグリスを使用していて漏れちゃってあんな事故になったアメリカって国はやはりなんか変ですね。
手持ちのKrytoxはたった2oz(57g)でもとても使い切れる量ではないですから、気球関係者ならお分けしますので連絡ください。
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by airspace_balloon | 2005-01-25 13:33 | 気球技術系