この計器を数日いじり回してだんだんこの設計者の思想がわかってきたように思います。
計器本体はたった3つしかボタンが無くシンプルな構成、通常フライトするときの計器としては、オンオフとゼロ設定だけで、このためにはこれで十分でしょう。 初心者であっても難なく使いこなせます。無線への耐性、本体はリチャージャブルで電池残量を常に確認でき、温度計電池が4年も持つというロングライフなど、イージーオペレーティングという意味で十分な性能があります。 競技パイロットには、PCを使った詳細なアラーム設定が有効でしょう。 多数PZがあるエリアでは低高度アラームをセットしておくことでそれらへの不注意な侵入を防げますし、上限高度アラームをセットすれば、ノータム等の限界を超えてしまうことを防げます。 また球皮温度アラームの設定で、オーバーヒートを防げます。またそのログをGPSデータなどと検討することでより詳細なフライトの再現が可能になると思われます。 オーバーヒートアラームを低めにセットすれば離陸時に人が乗りすぎてしまうことを防ぐ事が出来るかもしれません。エレベーターのようですが(笑) 係留パイロットにも球皮のオーバーヒートを防ぐアラームとして有効です。 山越えなどするパイロットにはバログラフとしての機能が有効でしょう。もちろんこの手の物は以前から有りましたが、一つの機械で球皮内温度、外気温と、上昇率、下降率、そして高度を一元的に記録できるのはとても有効です。 自動的に記録したフライトデータから個人ログを電子的に製作する事が出来るのもとても便利です。また、中間着陸の時間もいちいち記録しないでも後でPCに読み込んでチェックすればすぐに解ります。これらのフライト管理機能はクラブユースで有効に働くでしょう。飛行時間で料金を決めているクラブなら間違いのないデータとして使えると思います。 温度記録とフライト記録が記憶されていることから、機体の使い方の癖や扱い方の悪さまで後で解ってしまいかねません・・・(笑) 更にこの計器の良い点はファームウエアや管理ソフトがまだまだ進歩する可能性があるという点です。多くのパイロットからの意見を集めてどんどん進歩する可能性が秘められています。
by airspace_balloon
| 2005-08-05 13:48
| DBI
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