Box

気球のフライトで、低層と、上層の風の向きがほぼ180度違っている場合、ぐるぐる同じ場所を飛行することが出来る場合がある。このような状況のことを、日本でも最近は”Box"と呼ぶのが徐々に広まっている。気球界の一般名詞化しつつある。

この名称は、世界最大の気球大会、アメリカのアルバカーキ・インターナショナル・バルーンフェスタから広まったと思われる。

10月に、アメリカ、ニューメキシコ州で開催されるこの気球大会の最中、このボックスと呼ばれる風が吹くことが多いのだ。この特徴的な風の動きを、”Albaquerque Box"と地元の気球乗りが言い始めたのが始まりだ。自分が初めてアルバカーキに行ったのが1988年だったのだが、最初、会話の中に出てくる”Box"の意味がわからず、相手に尋ねたことがあった。説明されてすぐにその意味がわかったけど。

この風があると、バルーンフィールドから離陸してぐるぐる回りながら長い時間フライトすることが可能になる。大抵、東からの風で徐々に西に流されていくので、リオグランデ方向に飛んでいくことが多いのだが。

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ランチサイトから離陸し、いったん南に流され、上の風で北に戻しながらランチサイトを望んでいる画像。写真右側が南、奥が東。このパターンの風が良く吹くのだ。


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北に上空の風で振ってから、南方向のランチサイトを遠望した画像。


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かなり北に振ってから、低空に下ろし、リオグランデの上を低高度で飛ぶ気球。


アルバカーキの一番良い感じのフライトが出来るのが、このアルバカーキボックスが出ているコンディションなのだ。アルバカーキをよく知っているパイロットなら、だれもが、アルバカーキボックスを待ち望んでいる。

アルバカーキボックスのことはウイキペディアにすら書かれている。
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Albuquerquebox.png


余談だが・・・・もう10年以上前の2000年のアルバカーキの大会は、悪天候が続き、アルバカーキボックス2000なんていうネーミングを付けられたイラストが新聞に載っていたことがある・・・・ホテルを出て、ランチサイトに行き、ブリーフィングが終わると、ホテルに戻る・・・そういうボックスだった・・・


画像は2007年10月10日 自分がパイロットで飛行していた。
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by airspace_balloon | 2011-03-07 20:44 | 気球技術系
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